
英会話スクールに通えば発音が直るのか、という質問は多い。
答えを出すには、発音という言葉が指している中身を先に分けておく必要がある。
この記事では、英語サービスを長く見てきた立場で、英会話スクールで直せる部分と、自習でしか伸びない部分を切り分けて公開する。
感想ではなく、辞書・音声学の一次資料・公的機関の資料で確認できる事実だけを土台にしてある。
この記事の内容は2026-09-04時点の公開情報にもとづく。料金・コース・制度は変更されることがあるため、最終的な数字は各社の公式サイトと公的機関のページでご確認ください。

【この記事を書いた人:高正熊生】オンライン英会話の受講&取材経験は合計50社以上・TOEIC920・英検準一級・VERSANT50・留学(大学/語学/ワーホリ)・外資系/海外勤務経験あり・海外在住歴12年・シャドテンアンバサダー(シャドーイング歴1年以上)X(旧Twitter)・YouTube・note
【結論】英会話スクールで発音が伸びるかは「指摘が返ってくるか」で決まる
結論から書く。
英会話スクールで発音が伸びるかどうかは、教材でもカリキュラムでもなく、自分の音に対して具体的な指摘が返ってくるかで決まる。
「もう少しはっきり」ではなく、「その語の母音が短い」「語末の子音が落ちている」という形で返ってくるかどうかになる。
判定の1行=体験レッスンで自分の発音について指摘を受けたか。受けなかった場合、そのレッスンは発音を扱う場になっていない。
指摘が返らない環境で回数を重ねても、自分の音は自分では聞こえないため、同じ状態が続くことになる。
英会話スクールで扱う「発音」を6つに分ける
発音という一語には、性質の違う要素が混ざっている。
| 要素 | 中身 | 直しやすさ |
|---|---|---|
| ①個々の子音 | /r/ /l/ /θ/ /v/ などの音 | 指摘があれば直しやすい |
| ②個々の母音 | 長さと口の形の違い | 指摘があれば直しやすい |
| ③語の強勢 | 単語のどこを強く読むか | 辞書で自習できる |
| ④文のリズム | 強弱の波 | 模倣の練習が要る |
| ⑤つながる音 | 語と語が連結・脱落する | 聞き取りと同時に伸びる |
| ⑥イントネーション | 文全体の上下 | 場面ごとの練習が要る |
このうち③は、辞書を引けば一人で確認できる。
①②④⑥は、自分の音を他人に聞いてもらわないと判定できない。
つまり、英会話スクールに払う価値があるのは主に①②④⑥の部分になる。
英会話スクールに行かなくても自習できる発音の部分
費用をかけずに自分で確認できる範囲がある。
- 語の強勢はCambridge DictionaryやOxford Learner's Dictionariesで音声とともに確認できる | 発音記号の体系は国際音声学会(IPA)が一次資料になる | 文のリズムの模倣はBBC Learning Englishの音声で練習できる | 速度を落とした英語はVOA Learning Englishで聞ける | 日本語で解説を読みたい場合はNHKゴガクの番組がある
これらは無料で、契約が要らない。
英会話スクールを検討している段階でも、今日から始められる範囲になる。
英会話スクールで日本語話者がよく指摘される音
日本語の音の体系に無い音は、意識しないと近い音に置き換わる。
| 音 | 起きやすいこと | 確認の仕方 |
|---|---|---|
| /r/ と /l/ | どちらも近い音に置き換わる | 最小対の語(riceとlice など)で聞き分けを試す |
| /θ/ と /ð/ | サ行・ザ行に置き換わる | 舌の位置を鏡で確認する |
| /v/ | バ行に置き換わる | 上の歯と下唇の接触を確認する |
| 母音の長短 | 区別が消える | 辞書の発音記号で長さを確認する |
| 語末の子音 | 後ろに母音が付く | 録音して語末を聞き直す |
表の内容は、音声記号の体系と辞書の表記で確認できる事実になる。
自分がどれに当てはまるかは、録音を聞くか、講師に指摘してもらうかのどちらかでしか分からない。
英会話スクールの体験レッスンで発音の扱いを確認する
発音を目的にする場合、体験の場で確認する項目は決まっている。
- 自分の発音について具体的な指摘があったか|指摘の内容が音の名前で説明されたか(母音・子音・強勢など)|直し方まで示されたか|次のレッスンで確認する形になっているか|録音や録画を使う仕組みがあるか
5番目は特に効く。
自分の音は自分の耳では違って聞こえるため、記録を残す仕組みがあるかどうかで進み方が変わる。
体験後のメモの型=「指摘の数」「指摘の具体性」「直し方の提示」。3つとも◯なら、その教室は発音を扱う場になっている。
英会話スクールのマンツーマンとグループで発音の扱いはどう変わるか
| 形式 | 発音の指摘が入る頻度 | 向いている段階 |
|---|---|---|
| マンツーマン | 高い(発話ごとに入りうる) | 苦手な音が特定できていない段階 |
| 少人数グループ | 中程度 | 自分の課題が分かっていて、量をこなしたい段階 |
| 大人数グループ | 低い | 発音以外の目的が主のとき |
| オンライン1対1 | 高い(文字でも残せる) | 記録を残しながら直したいとき |
発音を主目的にする場合、人数が増えるほど指摘の機会は減る。
同じ費用なら、回数を減らしてでもマンツーマンを選ぶほうが、発音に関しては効率が上がる。
各社のコース内容と金額は改定されることがあるため、この記事では個別の金額を書かない。最新の内容は上記の公式サイトでご確認ください。(2026-09-04時点)
英会話スクールの講師の出身地と発音の関係
講師の出身地によって、話される英語の音は異なる。
これは優劣ではなく、変種の違いになる。
- 学習の目標が特定の地域の英語に寄っている場合(試験・仕事・移住先)、その変種に近い講師を選ぶ理由がある | 目標が「通じること」であれば、変種より指摘の質のほうが効く | 複数の変種に触れておくと、聞き取りの幅が広がる
英語の国際的な使われ方については、Cambridge EnglishやETS(TOEFL)などの試験機関が評価の観点を公開している。
講師の国籍だけで判断せず、指摘が返ってくるかどうかを先に見るほうが実利がある。
英会話スクールのレッスン外で発音を伸ばす練習の順番
- 辞書で発音記号と強勢を確認する|音声を聞く|同じ速度で真似して録音する|自分の録音と元の音声を並べて聞く|違った箇所だけをもう一度練習する
4番目を飛ばすと、練習しているつもりで同じ音を繰り返すことになる。
録音はスマートフォンの標準の録音機能で足りる。
1回10分でよい。毎日10分の録音と聞き比べは、週1回のレッスンより自分の音に触れる回数が多くなる。
英会話スクールで発音を扱うときの目標の立て方
発音の目標は「きれいになる」ではなく、判定できる形にする。
| 目標の形 | 判定の仕方 |
|---|---|
| 特定の3音を安定して出せる | その音を含む語のリストを読み上げて録音し、月ごとに比べる |
| 語の強勢の誤りを減らす | 辞書で確認した語のうち、間違えていた語の数を数える |
| 聞き返される回数を減らす | レッスン中に聞き返された回数を毎回記録する |
| 試験のスピーキング評価を上げる | 受験して比べる |
3番目は日常の会話でも数えられるため、指標として使いやすい。
試験を使う場合の一次情報は各運営団体になる。
英会話スクールで発音の指摘を引き出す頼み方
指摘は、頼まないと出てこないことがある。
「間違いを指摘すると受講者が嫌がる」と考える講師がいるためになる。
- Please correct my pronunciation.(発音を直してください) | Which sound was wrong?(どの音が違いましたか) | Where is the stress in this word?(この語のどこを強く読みますか) | Could you say it slowly, sound by sound?(音ごとにゆっくり言ってもらえますか)
最初のレッスンでこの4つを伝えておくと、以降の指摘の量が変わる。
表現の発音そのものはCambridge Dictionaryで音声を確認できる。
英会話スクールで発音が伸びない典型的な形
| 状態 | 何が起きているか | 対処 |
|---|---|---|
| 指摘が返らない | 発音を扱う設計になっていない | 体験で指摘の有無を確認してから契約する |
| 指摘が抽象的 | 直し方が分からず同じ音が続く | 音の名前で説明してもらうよう頼む |
| 録音していない | 自分の音を確認できない | 毎回スマートフォンで録音する |
| 自習ゼロ | レッスン中しか英語を発しない | 1日10分の音読を足す |
| 教材が読み物中心 | 音を出す時間が少ない | 音読・シャドーイングを扱うコースを選ぶ |
5つのうち、費用をかけずに直せるのは3番目と4番目になる。
契約を変える前に、この2つを先に試すほうが損が小さい。
英会話スクールと発音の自習の配分
発音は、レッスンで方向を決め、自習で回数をこなす形になる。
| 週のレッスン | 自習の目安 | 内訳 |
|---|---|---|
| 週1回 | 週70分(1日10分) | 音読と録音の聞き比べ |
| 週2回 | 週70〜100分 | 直された音の反復を優先 |
| 月2回 | 週100分以上 | 自習が主、レッスンは確認の場 |
表のとおり、レッスンが少ないほど自習の比重が上がる。
発音に限れば、自習の回数が結果を左右する部分が大きい。
英会話スクールの契約前に発音コースで確認する書面の項目
発音を主目的にするコースでも、契約のルールは他のコースと同じになる。
語学教室の契約は、契約期間が2か月を超え、かつ金額が5万円を超える場合、特定商取引法の特定継続的役務提供にあたる。
- 契約期間と支払総額|中途解約に関する記載|レッスンの振替と有効期限|教材の返品条件|クーリング・オフに関する記載
中途解約の場合、事業者が請求できる額には法定の上限がある。
| 状況 | 法定の上限(語学教室の場合) |
|---|---|
| 役務提供が始まる前に解約 | 1万5000円 |
| 役務提供が始まった後に解約 | 提供済みの役務の対価 +(5万円 または 契約残額の20% のいずれか低い額) |
英会話スクールの発音指導で過度な期待をしないほうがよい部分
発音の学習では、断定できないことがある。
- 何か月で母語話者と同じ音になるか、という問いに一般的な答えは無い | 到達の速さには個人差があり、開始年齢・母語・練習量など複数の要因が関わる | 「通じる発音」と「母語話者と同じ発音」は別の目標になる
学習の目標としては、前者のほうが判定しやすく、日常でも仕事でも実利がある。
英語教育の政策や指導の考え方については、文部科学省の外国語教育のページや国立教育政策研究所が公的な情報源になる。
学習の成果には個人差がある。本記事は特定の期間で特定の到達点に至ることを示すものではない。
英会話スクールで発音を扱うときの3か月の進め方
- 1か月目=自分の課題を特定する(録音を残し、講師に指摘してもらう)|2か月目=課題の音だけを反復する(毎日10分の音読と録音)|3か月目=会話の中で使う(聞き返された回数を記録する)
この形にすると、3か月後に見る数字が最初から決まる。
数字が動いていない場合、原因は自習の回数か、指摘の具体性のどちらかにあることが多い。
英会話スクールで発音を伸ばしたい人が最初にやること
- 辞書で自分がよく使う語の発音記号と強勢を10語だけ確認する|その10語を録音して聞き比べる|違いが分かった語をメモする|体験レッスンでその語を読んで指摘をもらう|指摘の具体性で教室を判断する
この5つは、契約前に無料でできる。
ここまでやってから体験に行くと、教室の判定が1回で終わる。
英会話スクールと発音についてよくある質問
Q. 英会話スクールに通えば発音は直りますか
自分の音に対して具体的な指摘が返ってくる環境であれば、直す材料は得られる。指摘が抽象的な環境では、回数を重ねても自分の課題が特定できない。
Q. 英会話スクールの発音の指導は日本人講師と外国人講師のどちらがよいですか
目的による。日本語話者がつまずく音の説明は日本人講師のほうが具体的なことがあり、実際の音の再現は母語話者のほうが確認しやすい。両方を使い分ける形もある。
Q. 英会話スクールに通わずに発音だけ独学できますか
語の強勢と発音記号は辞書で確認でき、模倣の練習も録音で自習できる。ただし、自分の音が合っているかの判定は他人の耳が要る部分が残る。
Q. 英会話スクールで発音を直すのにどのくらいかかりますか
一般的な期間は示せない。開始時点の状態と練習量で変わるため、期間ではなく「聞き返された回数」などの指標で進み具合を測ることを勧める。
Q. 英会話スクールの発音矯正コースは通常のコースと何が違いますか
音読・シャドーイング・録音などの時間が組み込まれているかが違いになる。コース名ではなく、レッスン中に音を出す時間が何分あるかを確認してほしい。
Q. 英会話スクールで発音を指摘されるのが恥ずかしいのですが
指摘を頼む一言を最初のレッスンで伝えておくと、指摘が前提の場になるため、受け取りやすくなる。
英会話スクールの発音練習に使える無料の音声教材
レッスンの外で音を聞く量を増やすとき、費用をかけずに使える公的・公共の教材がある。
| 教材 | 内容 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| BBC Learning English | 英国の公共放送の学習コンテンツ | リズムとイントネーションの模倣 |
| VOA Learning English | 速度を落とした英語ニュース | 語末の子音と連結の確認 |
| NHKゴガク | 日本語の解説つき番組 | 日本語話者がつまずく音の説明 |
| Cambridge Dictionary | 英米2種の発音音声 | 語ごとの強勢と母音の確認 |
| Oxford Learner's Dictionaries | 発音記号と音声 | 発音記号の読み方の練習 |
英会話スクールに通っている場合でも、この5つは併用できる。
レッスンで指摘された音を、この教材で反復するという使い分けになる。
英会話スクールの発音レッスンで録音を残す手順
- レッスンの冒頭で、録音してよいか確認する|スマートフォンの録音機能で全体を録る|レッスン後、指摘された箇所だけを聞き直す|その語を辞書で引き、発音記号を確認する|同じ語を録音し直して比べる
1番目は必ず行う。教室によっては録音を認めていない場合がある。
認められない場合は、レッスン直後にメモを取り、自宅で同じ語を録音して比べる形になる。
記録が残ると、3か月後に「何が変わったか」を自分で確認できる。記録が無い場合、変化を感じで判断することになる。
英会話スクールを選ぶときに発音以外で確認しておく条件
発音を目的にしていても、通い続けられるかどうかは別の条件で決まる。
| 条件 | 確認すること |
|---|---|
| 通う手段 | 自宅・職場からの移動時間 |
| 時間帯 | 自分が続けられる曜日と時間に枠があるか |
| 振替 | 予定が崩れたときに振り替えられるか |
| 有効期限 | 購入したレッスンの期限 |
| 解約 | 中途解約の条件が書面に書かれているか |
5番目は法律で定めがあるため、書面の記載と法令を照らし合わせられる。
語学教室の契約に関する一次情報は消費者庁の特定継続的役務提供のページとe-Gov法令検索にある。
契約後にトラブルが起きた場合の相談先は国民生活センターになる。
英会話スクールの費用を給付制度で下げられる場合がある
一定の条件を満たす講座は、公的な給付の対象になることがある。
対象になるかどうかは講座ごとに指定されており、受講する本人の条件も関わる。
給付の率や上限は改定されることがあるため、この記事では数字を書かない。
自分が対象になるかは、居住地を管轄するハローワークで確認するのが確実な経路になる。
制度の内容は変更されることがある。最新の条件は上記の公的機関のページでご確認ください。(2026-09-04時点)
英会話スクールの発音指導と試験のスピーキング評価の関係
発音の伸びを外部の基準で確認したい場合、試験のスピーキング評価が使える。
| 試験 | 評価される主なもの | 一次情報 |
|---|---|---|
| 英検の二次試験 | 応答内容と発話の伝わりやすさ | 日本英語検定協会 |
| TOEIC Speaking | 発音・イントネーション・内容 | IIBC |
| TOEFL iBT Speaking | 発話の明瞭さと構成 | ETS |
| VERSANT | 発話の流暢さと発音 | VERSANT |
| Cambridge English | 発音を含む総合的な運用力 | Cambridge English |
試験は目的ではなく、変化を数字で見るための道具として使える。
半年に1回受けておくと、自分の感覚に頼らずに進み具合を判断できる。
英会話スクールに通いながら発音を伸ばす1週間の組み立て例
| 曜日 | やること | 時間 |
|---|---|---|
| 月 | 辞書で5語の発音記号と強勢を確認 | 10分 |
| 火 | その5語を録音して聞き比べ | 10分 |
| 水 | 英会話スクールのレッスン(指摘をメモ) | 40〜50分 |
| 木 | 指摘された音だけを反復 | 10分 |
| 金 | 音声教材を真似して録音 | 10分 |
| 土 | 週の録音をまとめて聞き直す | 15分 |
| 日 | 休む | ― |
合計はレッスンを除いて週55分になる。
1日あたりでは10分前後で、生活を大きく変えずに続けられる範囲になる。
続けられる量にすることが先で、量を増やすのは習慣になってからでよい。
英会話スクールと発音のまとめ
英会話スクールで発音が伸びるかは、次の順番で判定できる。
- 発音を6要素に分け、自習でできる部分を切り分ける|辞書と無料教材で自習を先に始める|体験レッスンで指摘の有無と具体性を確認する|指摘が返る形式(人数の少ないもの)を選ぶ|録音を残して自分の音を確認する|聞き返された回数を指標にして3か月で見直す
レッスンは方向を決める場、自習は回数をこなす場になる。
どちらか一方だけでは、発音は動きにくい。
本記事の情報は2026-09-04時点のものです。料金・コース・制度は変更される場合があります。最新の情報は各社の公式サイト、および文部科学省・消費者庁など各公的機関のページで必ずご確認ください。


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